2017年07月31日

熱中症と労災保険

毎日暑い日が続きますが、お体は大丈夫でしょうかびりびり
熱中症で体調をくずしたり、救急搬送されるニュースをよく耳にします。
スポーツ中だけでなく、仕事中も熱中症のリスクはあります。ガーン
仕事中に熱中症にかかって死亡する人は毎年20人以上、救急搬送される人は300人以上にのぼると言われますsos
特に屋外で長時間作業をした場合、過酷な環境下熱中症を発症することは容易に想像できます。
では、仕事中の熱中症は労災に認定されるのでしょうかはてな
熱中症が労災と認定されるには、一般的認定要件または医学的診断要件のどちらかの基準を満たしていることが必要です。

【一般的認定要件】
①業務上の突発的又はその発生状態を時間的、場所的に明確にし得る原因が存在すること
②当該原因の性質、強度、これらが身体に作用した部位、災害発生後発病までの時間的間隔等から災害と疾病の間に因果関係が認められること
③業務に起因しない他の原因により発病したものでないこと

【医学的診断要件】
①作業条件及び温湿度条件等の把握
②一般症状の視診(けいれん、意識障害等)及び体温の測定
③作業中に発生した頭蓋内出血、脳貧血、てんかん等による意識障害等との鑑別診断

また夏の屋外労働者の日射病が業務上疾病に該当するかに関しては、
「作業環境、労働時間、作業内容、本人の身体の状況及び被服の状況その他作業場の温湿度等の総合的判断により決定されるべきものである」との通達も出ています。

以上をまとめると、熱中症が起こりうる高温高湿度の作業環境と他の病気による因果関係がなく、熱中症にかかった原因が仕事以外に考えられないというときに労災認定されるそうです。

作業上の安全配慮も事業者の責務です。熱中症教育や作業環境の改善を考慮し、熱中症のリスクを低減できる職場にしましょう。ニコニコ

浜松労務管理事務所⇒


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Posted by トラちゃん at 09:00│Comments(0)労働保険
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